2008.01.29 (Tue)
『楚国簒奪 −李園の野望』 (桐谷正)
![]() | 楚国簒奪―李園の野望 (2002/06) 桐谷 正 商品詳細を見る |
★★★☆☆
秦で絶大な権力を持っていた呂不韋は、もともと一介の商人だったが、
自分の子を身ごもった女性を秦の公子に贈って、彼の子と思わせることに成功する。
そしてこの子供こそ、秦の始皇帝だった。
趙の貧乏学生だった李園は、妹・舜華の美貌があれば同じように出世できると考える。
楚の政治家・春申君の食客として招かれると、舜華を一旦は春申君のもとに嫁がせ、
彼の子を身ごもった時点で楚王・考烈王に贈らせた。
考烈王は彼女を寵愛し、彼女が子・悍を生むと、
自分の子であると信じていた考烈王は悍を太子とする。
舜華は太后となり、李園も考烈王から信頼されて重臣となる。
反対に春申君は考烈王から遠ざけられ、李園との関係も悪化し、
互いに、自分の地位を揺るがす存在であると意識し始め、
ついに李園は刺客を雇い、春申君を殺させ、楚で最大の権力を手にする。
自分たちの子を王として即位させ、権力を握ったことで、
李園は楚国を乗っ取ってしまった。
誰でも「あの人のようになりたい」と望むことはあっても、
その望みをかなえて成功を収めるというところまではなかなかできないもの。
それを主人公である李園というやってのけました。
呂不韋のように、一介の庶民から国家の重鎮となり、
血と権力を操って一国を乗っ取ってしまったわけです。
目標達成に対する執念は凄まじいですね。
けれど有頂天になったところで警戒心を無くしてしまい、
結末まで呂不韋と同じことになってしまいました。ありゃりゃー…
また、若いうちは貧乏に絶望することなく、純粋に学問を愛し、
学問を出世の道具とすることに嫌悪感すら抱いていた、いわば好青年でしたが、
春申君の食客としての誘いを受けてからは、ただただ出世のみを願い、
権力争いに躍起になるなど、狡猾な部分が目立つようになります。
舜華の「変わってしまったのね、お兄様…」の台詞、そのまんまです…
終盤、自分の目論見通りに楚の簒奪を成功させると、
今度は実の妹である舜華と禁断の関係に陥ってしまいます。
他国出身、強引な権力争奪、そして倫理に反する行い。
人の信頼を揺るがせる理由がたくさんあったにも関わらず、慎むことをしませんでした。
こういう危機を避けるためにこそ学問はあるもんだろうがーと思いますが。
内乱の種を抱えていたところを秦に侵略され、楚は内外から崩壊を始めます。
前半の華やかな栄光と、後半の醜い失態と。
良くも悪くも、人の性を見せ付けてくれたなぁという感想を抱きました。
この著者、桐谷正さんの作品は初めて読んだんですが……合わないかも。
同じ説明文を何度も入れたり、どうも文章が整理されてない感じを受けました。
あと読み終わって、後味がよく無かったんですよね…
主人公が善人でも悪人でも、その最後がどうであろうと、
その生き方・描き方の凄まじさにため息をつく。
これまでいくつかの歴史小説を読んでいると、そういう共通点がありましたが、
今回は読み終わっても、どろどろしたものが残るだけでした。
李園が欲望丸出しキャラだったのも関係あるのかな…
読み返そうとは思えませんでした。うーん……
あ、あと、春申君が、女に目が無いバカ老人みたいに描かれていて、
おいおい、さすがにこれが無いだろう、と思ってしまいましたよ。
『史記』<春申君列伝>にも、妹の子を巡っての計略の話はありましたけど。
ただし、李園の自分に対する殺意を察知しながら、警備を怠って殺されたことを、
『史記』の著者・司馬遷が「老いぼれちゃったのね…」と評しているあたり、
今作中の春申君像は、必ずしも外れてはいなかったのかも。
参考ページ
・ウィキペディア「春申君」
・ウィキペディア「呂不韋」
2008.01.28 (Mon)
『TOD DC』発売間近
![]() | テイルズ オブ ディスティニー ディレクターズカット 豪華プレミアムBOX (2008/01/31) PlayStation2 商品詳細を見る |
発売まであと3日ですよ皆さん!!!
まぁ喜んでいるのはリオンのファンだけかもしれませんけどね。
リオンファンのためだけに作ったようなものだしね。
私は、と言えば、ファンというほどのものではないんですけど、
あの生き方にある程度の納得はできるけど、ある程度のやるせなさもあるというか。
ある意味、おいしいところ取りだったキャラですよね…
ゲームの方は1回クリアしただけですし、
それもダンジョンの攻略に嫌気が差して後半は駆け足になってましたから、
実はちゃんと遊べてなかったんですよね。
でもってPS2版のソフト売っちゃったんだなー。
ディレクターズカット版はリオンモードが追加されてますけど
もともとのストーリーもスタンモードとして残ってるって説明されてたので、
じゃあPS2版持ってても中身被っちゃうなー、と思って…
なのでやりこみ度ゼロです。
今回はじっくりやりたいですね。メインもサブも。
あっ、っていうか『テイルズ オブ デスティニー2』も買っといてやってないし…
まぁとにかく、あと3日です。
2008.01.19 (Sat)
宇多田さんハッピーバースデー! & 「想像を絶するもの」
腰痛緩和のために湿布を買いだめしたら
それが温湿布じゃないと後になって気づいて愕然としたしばしんです。今晩は。
お買い物は計画的に!
60枚もどうしろとーorz
さてそれはいいとして、
Happy Birthday Hikki!!!
宇多田ヒカルさん、25歳のお誕生日おめでとうございますー!
日付が変わるとともに即行でお友達にお祝いしてもらったそうです。
いやぁ、まだまだ若いなぁ。
この人との付き合いはまだまだ続きそうですなぁ。
それが嬉しいです、めちゃくちゃに。
CD出すとかライブやるとか、それももちろん楽しみなんですけど、
ぶっちゃけ、ブログを毎日読めるってだけでもいいかもしれない、なんて思うほど。
好き、というより、安心できる、って感じ。
あ、惚気ですかこれ?
あ、そうそう、ブログと言えば、
1月17日付けの日記「想像を絶するもの」を読んでいて思い出したことが。
私の好きな作家さんの1人、酒見賢一さんの短編作品で、
アンディ・ラウさん主演の映画にもなったのでご存知の方もいるでしょう。
古代中国、戦国時代に活躍した、墨家と呼ばれる、
思想家、兼、戦闘集団だった人たちを取り上げた内容となってます。
で、それが何か?と訊かれれば、いや、これは関係なくて、
文庫版あとがきの内容に関係があるんです。
というのも、著者の酒見さんがここで「想像を絶するもの」について書いてるんです。
「想像を絶するもの」というのは、想像が及ばないもの、という意味ですから、
具体的に文章や映像などで表現することは不可能である、ということです。
「想像を絶する展開だった」などと言った場合は、
視聴者にとっては想像が及ばなかったかもしれませんが、
制作者側にとっては想像が及んでいたわけですから、
制作者の想像力が視聴者のそれに勝っていたというだけであって
本当の意味で「想像を絶」しているのではない、ってなことですね。
しかも想像が及ばないってことは、
仮にそれが目の前に現れたとしてもそれと認識する術がないということでもあり、
実現できたとしても気づきようがないという厄介なものでもあります。
となると「想像を絶する」作品を作ることは不可能、ということになってしまうのですが、
そこは不思議なもので、小説家のプライドなのか、単に好奇心なのか、
「想像を絶する」作品というものに挑戦してみたい!
という欲求に駆られてしまう、と酒見さんは仰っているんですね。
「想像を絶する」作品を作ることは不可能でも、
「想像を絶する」作品に近づくことは可能なのではないか、と。
17日のブログで宇多田さんも、
そういったものを求めているというようなことを書いているのを読んで、
芸術家同士、考えることは似ているのだなぁ、と思ったものです。
「想像を絶するもの」自体を作り出すことはできなくても、
「想像を絶するもの」を目指して、それに近づこうとする意欲。
うーん、まさしく、芸術家、って感じです。
宇多田さんのこういうところ、本当、好きです私。
あ、そうそう、宇多田さんのブログに著作権関係のバナーがあったので、
賛同意見を持つ1人として、私もバナー貼ります。
ないがしろにされすぎです。好きな人の権利くらい守りましょうね。
それが温湿布じゃないと後になって気づいて愕然としたしばしんです。今晩は。
お買い物は計画的に!
60枚もどうしろとーorz
さてそれはいいとして、
Happy Birthday Hikki!!!
宇多田ヒカルさん、25歳のお誕生日おめでとうございますー!
日付が変わるとともに即行でお友達にお祝いしてもらったそうです。
いやぁ、まだまだ若いなぁ。
この人との付き合いはまだまだ続きそうですなぁ。
それが嬉しいです、めちゃくちゃに。
CD出すとかライブやるとか、それももちろん楽しみなんですけど、
ぶっちゃけ、ブログを毎日読めるってだけでもいいかもしれない、なんて思うほど。
好き、というより、安心できる、って感じ。
あ、惚気ですかこれ?
あ、そうそう、ブログと言えば、
1月17日付けの日記「想像を絶するもの」を読んでいて思い出したことが。
![]() | 墨攻 (新潮文庫) (1994/06) 酒見 賢一 商品詳細を見る |
私の好きな作家さんの1人、酒見賢一さんの短編作品で、
アンディ・ラウさん主演の映画にもなったのでご存知の方もいるでしょう。
古代中国、戦国時代に活躍した、墨家と呼ばれる、
思想家、兼、戦闘集団だった人たちを取り上げた内容となってます。
で、それが何か?と訊かれれば、いや、これは関係なくて、
文庫版あとがきの内容に関係があるんです。
というのも、著者の酒見さんがここで「想像を絶するもの」について書いてるんです。
「想像を絶するもの」というのは、想像が及ばないもの、という意味ですから、
具体的に文章や映像などで表現することは不可能である、ということです。
「想像を絶する展開だった」などと言った場合は、
視聴者にとっては想像が及ばなかったかもしれませんが、
制作者側にとっては想像が及んでいたわけですから、
制作者の想像力が視聴者のそれに勝っていたというだけであって
本当の意味で「想像を絶」しているのではない、ってなことですね。
しかも想像が及ばないってことは、
仮にそれが目の前に現れたとしてもそれと認識する術がないということでもあり、
実現できたとしても気づきようがないという厄介なものでもあります。
となると「想像を絶する」作品を作ることは不可能、ということになってしまうのですが、
そこは不思議なもので、小説家のプライドなのか、単に好奇心なのか、
「想像を絶する」作品というものに挑戦してみたい!
という欲求に駆られてしまう、と酒見さんは仰っているんですね。
「想像を絶する」作品を作ることは不可能でも、
「想像を絶する」作品に近づくことは可能なのではないか、と。
17日のブログで宇多田さんも、
そういったものを求めているというようなことを書いているのを読んで、
芸術家同士、考えることは似ているのだなぁ、と思ったものです。
「想像を絶するもの」自体を作り出すことはできなくても、
「想像を絶するもの」を目指して、それに近づこうとする意欲。
うーん、まさしく、芸術家、って感じです。
宇多田さんのこういうところ、本当、好きです私。
あ、そうそう、宇多田さんのブログに著作権関係のバナーがあったので、
賛同意見を持つ1人として、私もバナー貼ります。
ないがしろにされすぎです。好きな人の権利くらい守りましょうね。
2008.01.19 (Sat)
『BONES』シーズン2第16話 骨のない死体
ここ最近アツアツモードだったサリーとテンペランスですが、
ついにサリーがプロポーズ。
…ってことでいいですよね?
正確には誘っていたのは1年間のクルーズだったわけですけど。
誘われて戸惑うテンペランス。
たまらずアンジェラに助言を求めます。
テ:サリーが“旅に出よう”と
ア:行って
テ:1年もよ
ア:行って
テ:カリブ海を回る気なの
ア:行って
ドラマが終わってしまいますが?
テレビの前で思わず出たツッコミ。
骨に関してはプロフェッショナルでも恋愛に関してはド素人なテンペランスに対し、
経験豊富で今もホッジンズと熱愛中☆なアンジェラ姉さまが
ここぞとばかりにゴーサインを出しまくってます。
「この機を逃したら嫁に行き遅れちまう」とさえ思ってたんでしょうか。
あ、いや、親友として心配してたんでしょうけどね。
そして相棒でありサリーをよく知るブースもまた旅を勧めます。
こっちは本心なのかどうかはちと微妙なところですが。
でもまぁアンジェラと同様、テンペランスの恋愛を案じていた1人でもありますし。
この2人ともが「行け」と言ったにも関わらず、結局テンペランスは断ることに。
まぁ、ここ何話かの、状況をわきまえずじゃれあうバカップルぶりを披露したり
犯罪捜査ドラマなのに2人のベッドシーンから始まるエピソードがあったりと
正直うぜぇ…っていうかもういっそのこと
くたばれサリー
と藁人形に釘を打ち付けたくなるほどホトホト参ってはいたわけです。
それがこういう形で実現して万々歳かと思いきや
さすがにサリーが可哀相になってきたりとか。(都合のいい奴め)
思うに、テンパレンスは本当に迷いはしたんだと思います。
けど、彼女はやっぱり、骨博士、なんですよ。
シーズン1でも本人行ってましたけど、骨を見ると、生前の姿が浮かんでくるんです。
それを読み取って、遺された人たちに伝えること。
これが自分の天職だとさえ思っているんじゃないでしょうか。
単に、そういう資格と知識があるからその仕事をしているんじゃなくて。
だからアンジェラやサリーに「それに人生を捧げることはない」と言われたとき、
自分の信念との違いを感じ取ってしまったんだと思います。
とか言って、今回はテンペランス自身が検証よりプライベートを優先してましたけどね。
でもそんな自分の姿勢を省みて、信念に反していたと気づいたのかもしれません。
だからサリーについていかなかったのかも。
狭い世界に浸りきることはよくないというのは、自分でも分かっていると思います。
でもだからと言って、骨を脇に置くことはできないんでしょうね。
……というのが私の考えです。
ま、サリーは確かに、いい人でしたけど、残念でした、ということで。
あ、関係ないですけど、
テンペランスの今回みたいにウェーブがかった髪型好きです。
ついにサリーがプロポーズ。
…ってことでいいですよね?
正確には誘っていたのは1年間のクルーズだったわけですけど。
誘われて戸惑うテンペランス。
たまらずアンジェラに助言を求めます。
テ:サリーが“旅に出よう”と
ア:行って
テ:1年もよ
ア:行って
テ:カリブ海を回る気なの
ア:行って
ドラマが終わってしまいますが?
テレビの前で思わず出たツッコミ。
骨に関してはプロフェッショナルでも恋愛に関してはド素人なテンペランスに対し、
経験豊富で今もホッジンズと熱愛中☆なアンジェラ姉さまが
ここぞとばかりにゴーサインを出しまくってます。
「この機を逃したら嫁に行き遅れちまう」とさえ思ってたんでしょうか。
あ、いや、親友として心配してたんでしょうけどね。
そして相棒でありサリーをよく知るブースもまた旅を勧めます。
こっちは本心なのかどうかはちと微妙なところですが。
でもまぁアンジェラと同様、テンペランスの恋愛を案じていた1人でもありますし。
この2人ともが「行け」と言ったにも関わらず、結局テンペランスは断ることに。
まぁ、ここ何話かの、状況をわきまえずじゃれあうバカップルぶりを披露したり
犯罪捜査ドラマなのに2人のベッドシーンから始まるエピソードがあったりと
正直うぜぇ…っていうかもういっそのこと
くたばれサリー
と藁人形に釘を打ち付けたくなるほどホトホト参ってはいたわけです。
それがこういう形で実現して万々歳かと思いきや
さすがにサリーが可哀相になってきたりとか。(都合のいい奴め)
思うに、テンパレンスは本当に迷いはしたんだと思います。
けど、彼女はやっぱり、骨博士、なんですよ。
シーズン1でも本人行ってましたけど、骨を見ると、生前の姿が浮かんでくるんです。
それを読み取って、遺された人たちに伝えること。
これが自分の天職だとさえ思っているんじゃないでしょうか。
単に、そういう資格と知識があるからその仕事をしているんじゃなくて。
だからアンジェラやサリーに「それに人生を捧げることはない」と言われたとき、
自分の信念との違いを感じ取ってしまったんだと思います。
とか言って、今回はテンペランス自身が検証よりプライベートを優先してましたけどね。
でもそんな自分の姿勢を省みて、信念に反していたと気づいたのかもしれません。
だからサリーについていかなかったのかも。
狭い世界に浸りきることはよくないというのは、自分でも分かっていると思います。
でもだからと言って、骨を脇に置くことはできないんでしょうね。
……というのが私の考えです。
ま、サリーは確かに、いい人でしたけど、残念でした、ということで。
あ、関係ないですけど、
テンペランスの今回みたいにウェーブがかった髪型好きです。
2008.01.15 (Tue)
『隗より始めよ―小説・郭隗伝』 (芝豪)
![]() | 隗より始めよ―小説・郭隗伝 (2002/10) 芝 豪 商品詳細を見る |
★★★★★
古代中国、時代は群雄割拠の戦国時代。
郭隗は祖国・燕を離れ、東の大国・斉に来ていた。
学問が奨励され、多くの学者が集まり、様々な学説が飛び交う中で、
郭隗は、どうにかして祖国の政治に応用できるものはないかと考えていた。
勉学を終えて祖国に戻る郭隗だったが、その乱れように驚いていた。
人のいい王様は口の上手い縦横家・蘇代に乗せられて政治を家臣に任せ、
まんまと権威を得たバカ大臣が王様のバカ息子と対立して戦争勃発。
さらには郭隗の許婚がバカ王子の魔手から逃れるために遠国に避難していた。
内乱につけこまれて他国の侵略を許し、人も土地もズタボロ。
誰もが絶望を抱いていたそのとき、郭隗が祖国再興を賭けてある人物を訪ねる。
郭隗、という人物名を聞いて思い出すことと言えば、
有能な人材を集めるために「隗より始めよ」と説いたエピソードでしょう。
っていうか『史記』<燕世家>にもそこでしか登場しませんし。
戦国時代は、中国全体が常にどこかで戦と策謀があって勢力の興亡が激しく、
それだけに大きな功績を挙げて有名になった人もたくさんいます。
けれど、そういう人たちは本書の中では脇役であって、
主人公は、最終的な身分こそ大臣ですが、一介の書生、郭隗なんですよね。
記録されたエピソードが少ないので、大半が著者の推測になってしまうとは言え、
地味ながらも、悪戦苦闘する姿に親しみを覚えます。
親しみを覚えるといえば、郭隗の学問への姿勢、もそうでしょうか。
序盤、斉で多くの学問を学ぶ郭隗ですが、その目的は、祖国・燕での応用です。
多くの学者は「この理論を貫けば、従えば、必ず平和を手にできる」と言うけれど、
国が違えば国民性も土地柄も違うから、1つの理論では適用できる範囲が限られる。
ということで、彼はいろんな学問から、良いとこ取りをするわけです。
この分野ではこの理論、この時期にはこの理論、というように。
人は誰でも、過去に学んだことを、今目の前の問題に生かせないだろうか、
と考えるでしょうし、
けれどそれがどうも上手くいかないということで苦戦することも多いでしょう。
郭隗の政治にはそういう姿が重なって、それで親しみがわくのかも。
あと重要人物の1人として、荘周が登場します。
参考になるかと思い、野末陳平さんの『老荘思想入門』も併せて読んだんですが、
「他人に無能、自分に有能であれ」
(下手に才能があるとこき使われて、枯れれば捨てられるだけ)
「聖人がいるから世が乱れる」
(平和を導くためと言って彼らは教えを広めるが、
国を盗んだ者がその教えを施して民を手なずけてしまっているのだから本末転倒)
などの主張が印象的でした。
本文で荘子が郭隗に
「民のためだと言って政治に介入するのはよせ」
という理由が分かりそうな気もします。
けれど、それに従っても戦乱は止まないではないか、と、
郭隗に限らず、私も言い返したくなります。
タグ : 芝豪
2008.01.09 (Wed)
『呂蒙』 (芝豪)
![]() | 呂蒙(りょもう) (PHP文庫 し 12-3 大きな字) (2007/12/04) 芝 豪 商品詳細を見る |
★★★★☆
呂蒙(りょ・もう)、字は子明。
家は貧乏、勉強する金は無いけれど腕には自信がある。
ということで長江南岸に強大勢力を築いていた孫策のもとで武功をあげまくる。
孫策が死んで弟の孫権が後を継ぎ、そこでも腕っ節の強さを誇っていたが、
ある日孫権から直々に呼び出されて「勉強しろ」の一言。
「忙しくて勉強する暇がありません」と言い逃れようとしたら
「私は君主になっても勉強しているが、君は君主である私より忙しいのかね?」
と返されて撃沈。渋々書物と睨めっこする羽目に。
しかし様々な知識が吸収されたことで視野が広がり、
もともと腕っ節は強かっただけに、知略まで備わって鬼に金棒。
軍神と恐れられていた関羽を見事に撃破することに成功する。
ツタヤの新書コーナーで見かけて衝動買いした1冊。
芝豪、という初めて聞いた作家の作品なので不安はありましたが、
文体といい、物語といい、結果的にはとても満足でした。
まず主人公である呂蒙に親しみを感じやすいですね。
変な言い方ですけど、同じ大任に就いた人物でも、周瑜ほど有名ではない、
どちらかというと地味、というのが良かったのかもしれません。
彼には柯游(かゆう)、梅瓊(ばいけい)という、個人的な家臣がいるんですが、
この2人といるときの呂蒙は「主人」でありながら「頼れるアニキ」という感じもあり、
全体的に殺伐としたシーンはあまりなく、ほのぼのとしています。
ただ終盤は、呂蒙が重病にかかっているので、どことなく痛々しいですが…
あまり主人公になることのない人物ということで珍しくもあり、内容も面白いんですが、
正史や演義に記述の無いことも書かれているので
うっかりすると何でもかんでも呂蒙の功績のように思えてしまうのはちょっと危ういかも。
『三国志演義』では関羽(かん・う)は英雄的な扱いを受けているため、
彼を殺した呂蒙には悲惨な死に方が用意されていてかなり損。
けれど彼の功績や人柄を冷静に見てみると、
誠実であり、職務に忠実であり、文武両道で文句無しに優れた人物と言えます。
また彼個人では快く思っていない人物でも、
職務に忠実であったり、有能であると判断した人物がいれば、
私情を脇に置いて彼らを推薦したりフォローするという面もあり、
なかなか…というか私には全くできないことで関心するばかりです。
正史『三國志』では周瑜(しゅう・ゆ)、魯粛(ろ・しゅく)と同じ章に入れられており、
“その申し述べる意見にはいささか壮大さと鋭敏さが欠けるという点で
公瑾(周瑜の字)に及ばなかった”
と書かれてはいるものの、
“勇敢であるとともにちゃんとした策略を立てることができ、
軍略というものがはっきり分っていた。
(中略)はじめは無思慮なことをなし、みだりに人を殺したりもしたが、
やがて自分自身をおさえることができるようになり、
国士(一国を背負って立つ人物)としての器量を備え、
単に武将たるだけには留まらなかった”
という賛辞が添えられています。
「呉下の阿蒙」ということわざは
そうした呂蒙の自己開発の成果を知った人物が
「呉にいたころのわんぱく坊主な蒙ちゃんとは違うのだなぁ」
という意味で言った言葉ですが、
私もいい意味で「昔のお前じゃないんだぁ」と関心されたいものです。
タグ : 芝豪
2008.01.06 (Sun)
倉木麻衣 7thアルバム『ONE LIFE』 遂にキターー!!!!
![]() | ONE LIFE (2008/01/01) 倉木麻衣 商品詳細を見る |
まず一言。
グッジョブなり Mai-K!!
ついについに神アルバムを生み出しました、このお方。
去年はライブDVD以外は一切のCDも雑誌も買わないし
ファンクラブイベントも台湾ライブもツアーもカウントダウンライブさえも
全てにおいて完全スルーしていた私ですが、
2008年になった途端にMai-K熱急上昇中であります。
01.One Life
02.I Like it Like that
03.one for me
04.Born to be Free
05.白い雪
06.Silent love〜open my heart〜
07.everything
08.Season of love
09.secret roses
10.Wonderland
11.BE WITH U
12.Over The Rainbow(Bonus track)
特に気に入った曲を青で示してみました。
シングル曲は、CDを買わなかったように、それほどツボにはハマらず…
☆4つぐらいはいくんですけどね。
『Season of Love』は申し訳ないけど、どうにも苦手だ……
その代わり、というわけではないですが、アルバム曲は良すぎます。
中でも1曲目『One Life』『everything』はまさに神曲。
イントロを聴いただけで「おっ」と思いましたが、ズバリ大当たりでした。
全体的に最近のアルバムとは雰囲気が違っていて、
1stアルバム『delicious way』に似ているように感じます。
ジャンルで言うと、R&B、というのになるそうですが、私にはよく分かりません。
何となくなんですが、リズム感が独特、というか、
明るいというよりは暗く感じるんですけど、どんよりしてなくてムードがあるというか。
例えば『Wonderland』なんかは、イメージで言うと、日曜の昼下がり、みたいな。
『Born to be Free』だけは明らかに雰囲気が違いますけどね。
激しい前奏にホイッスルの音、でもって「オ・レ!」の掛け声といい、
どう考えたってサッカーの曲にしか聴こえません。
後で調べたら、実際大きなサッカー大会のテーマソングだったらしいです。
2番が無くて4分に満たない短い曲なんですが、
「短期決戦!」みたいな失踪感があって結構ドツボにハマりました。
もしかしたら『BE WITH U』より好きかも。
『Over The Rainbow』はカバーなんですけど、ジャズっぽくなってます。
実を言うと私、倉木さんの歌唱についてはあまり評価してなかったんですが、
しばらく見てないうちに確実にパワーアップしてたってことがよく分かりました。
唯一不満を述べるとすればジャケ写でしょうか…
倉木さんの容姿を悪いと思ったことは1度もないんですけど、
この写真、髪がボサついているし、顔にライト当てすぎて真っ白なもんで、
ちょっと不気味な感じがします。
そういう反面「死に物狂いで作りました」的なメッセージも感じちゃいますが…
いや実際、素晴らしい作品に仕上がったわけですが。
裏ジャケ写や歌詞カード内の写真はすごくいいと思うんですけどねー。
このアルバムを好きになれたのは、多分『one for me』のおかげです。
この曲は最初はそれほどピンと来なかったんですけど、
何度か聴いているうちにどんどん好きになりました。
好きな男性がいるんだけど、彼は他の女性を好きで、「私」の想いに気づかない。
でもいつか「君が必要」と言ってくれる日が来ることを信じて、
そのときが来たら、想いを打ち明けようという内容。
そして彼を振り向かせるために「この歌を奏で続け」ると表現されているところが
倉木さんのファンに対する想いなんだろうと思うと、
何だかまるで私のことを言われているような気がして…
2005年にライブDVDを観たことで強く関心を抱き、ファンクラブにも入り、
ライブツアーにも何度か参加してきたものの、
リリースされる作品にどうにも満足できず、好きになれず、
他のアーティストに走ったことで遠ざかっていたこの2年間。
それは、好きになれなかったんじゃなくて、好きにならなかっただけで、
受け入れられなかったんじゃなくて、受け入れなかっただけのことかもしれないけど。
でも心のどこかでは
「いや、この人ならすごい作品を作り出せるんだ」
と、ときに諦めかけながらも信じ続けていられたことだけが救い。
それがようやく実現したのがこのアルバム。
不安を抱えながらもついていった人たちもいる中で、
背を向けてしまった私が言うのはあまりに図々しいかもしれません。
でも、やっぱり言いたいです。
倉木さん、ありがとう!!!
後記
気に入ってヘビロテを続けてたら、先週のLast.fmチャートが

こんなことになりました。
いや、見事に倉木さんしか聴いてません。
おかげでこのアルバム曲の再生回数20回を軽く超えました。
しかし飽きない!
オリコンチャートでTOP10に入らなかったのは残念ですが、
私は今後長くお付き合いすることになるでしょう。
タグ : 倉木麻衣
2008.01.01 (Tue)
マイベスト 2008年1月
明けましておめでとうございます。
そして
痩せませんでしたゴメンナサイ。
誰かさんに倣って「10kg落とす」とか言っておいて全く減ってません。
ということで今年リベンジです。
こんな私ですが、お付き合いいただけたら幸いであります。
ちなみに私の今年の初夢ですが
近所に飛行機が墜落する夢
でした。
果てさて私の2008年、一体どうなるんでありましょうか。
それはともかくとして、新年一発目、マイベストMD「歌姫」参ります。
記事にはしてませんが、去年12月のと比較することにします。
追加曲→青、削除曲→打消線、増加アーティスト→太字赤
大塚愛 3→3
1.向日葵
2.プラネタリウム
3.HEART
Ayumi Hamasaki 12→15
4.SURREAL
5.A Song is born
6.Who...
7.About You
8.GAME
9.Moments
10.Replace
11.STEP you
12.fairyland
13.BLUE BIRD
14.kiss o'kill
15.(don't) Leave me alone
16.fated
17.glitter
18.MY ALL
Fly High
Kumi Koda 22→13
19.Your Song
20.TAKE BACK
21.walk
22.real Emotion
23.Heat feat.MEGARYU
24.D.D.D. feat.SOULHEAD
25.you
26.WIND
27.Love goes like…
28.大切な君へ
29.運命
30.With your smile
31.空
Promise
Shake It Up
INTRODUCTION
Get Up & Move!!
夢のうた
BUT
FREAKY
LAST ANGEL feat. 東方神起
Mai Kuraki 7→13
32.Love, Day After Tomorrow
33.Secret of my heart
34.always
35.key to my heart
36.Kiss
37.Tonight,I feel close to you
38.Time after time 〜花舞う街で〜
39.One Life
40.I Like it Like that
41.Born to be Free
42.everything
43.secret roses
44.BE WITH U
melody. 9→9
45.see you...
46.realize
47.fragile
48.My Dear
49.with you
50.Love Story
51.Glory of Love
52.READY TO GO!
53.Lovin' U
mihimaru GT 3→3
54.Love is...
55.願 〜negai〜
56.約束
かけがえのない詩
Utada Hikaru 9→9
57.Can you keep a secret?
58.DISTANCE
59.Letters
60.This Is Love
61.Making Love
62.Be My Last
63.Passion
64.Flavor Of Life
65.Beautiful World

浜崎あゆみさんと倉木麻衣さんがニューアルバムからの追加となりました。
特に喜ばしいのが倉木さん!
近いうちに記事を書くことになるとは思うんですが、
1月1日発売の7thアルバム『ONE LIFE』がすごくイイ!!
ここ2年ほどはアルバムをそれほど好きになれなくて応援熱が冷めてましたが、
このアルバムの登場で今年は再加熱間違い無しです。
早速にマイベストへ追加。
今月末には宇多田さんがシングルを、倖田さんがアルバムをリリースするので、
それを聴いて2月はまた様相が変わると思います。
いやー、2008年は私の好きなアーティストのリリースラッシュで、
お財布的には厳しいものの、ファンとして嬉しいですね。
いい意味で激戦を繰り広げて欲しいものです。
そして
痩せませんでしたゴメンナサイ。
誰かさんに倣って「10kg落とす」とか言っておいて全く減ってません。
ということで今年リベンジです。
こんな私ですが、お付き合いいただけたら幸いであります。
ちなみに私の今年の初夢ですが
近所に飛行機が墜落する夢
でした。
果てさて私の2008年、一体どうなるんでありましょうか。
それはともかくとして、新年一発目、マイベストMD「歌姫」参ります。
記事にはしてませんが、去年12月のと比較することにします。
追加曲→青、削除曲→
大塚愛 3→3
1.向日葵
2.プラネタリウム
3.HEART
Ayumi Hamasaki 12→15

4.SURREAL
5.A Song is born
6.Who...
7.About You
8.GAME
9.Moments
10.Replace
11.STEP you
12.fairyland
13.BLUE BIRD
14.kiss o'kill
15.(don't) Leave me alone
16.fated
17.glitter
18.MY ALL
Kumi Koda 22→13

19.Your Song
20.TAKE BACK
21.walk
22.real Emotion
23.Heat feat.MEGARYU
24.D.D.D. feat.SOULHEAD
25.you
26.WIND
27.Love goes like…
28.大切な君へ
29.運命
30.With your smile
31.空
Shake It Up
INTRODUCTION
Get Up & Move!!
夢のうた
BUT
FREAKY
LAST ANGEL feat. 東方神起
Mai Kuraki 7→13

32.Love, Day After Tomorrow
33.Secret of my heart
34.always
35.key to my heart
36.Kiss
37.Tonight,I feel close to you
38.Time after time 〜花舞う街で〜
39.One Life
40.I Like it Like that
41.Born to be Free
42.everything
43.secret roses
44.BE WITH U
melody. 9→9
45.see you...
46.realize
47.fragile
48.My Dear
49.with you
50.Love Story
51.Glory of Love
52.READY TO GO!
53.Lovin' U
mihimaru GT 3→3
54.Love is...
55.願 〜negai〜
56.約束
Utada Hikaru 9→9
57.Can you keep a secret?
58.DISTANCE
59.Letters
60.This Is Love
61.Making Love
62.Be My Last
63.Passion
64.Flavor Of Life
65.Beautiful World

浜崎あゆみさんと倉木麻衣さんがニューアルバムからの追加となりました。
特に喜ばしいのが倉木さん!
近いうちに記事を書くことになるとは思うんですが、
1月1日発売の7thアルバム『ONE LIFE』がすごくイイ!!
ここ2年ほどはアルバムをそれほど好きになれなくて応援熱が冷めてましたが、
このアルバムの登場で今年は再加熱間違い無しです。
早速にマイベストへ追加。
今月末には宇多田さんがシングルを、倖田さんがアルバムをリリースするので、
それを聴いて2月はまた様相が変わると思います。
いやー、2008年は私の好きなアーティストのリリースラッシュで、
お財布的には厳しいものの、ファンとして嬉しいですね。
いい意味で激戦を繰り広げて欲しいものです。
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